一級建築士の法規を【暗記】で攻略する方法

一級建築士学科
Image by astize from Pixabay

【PR】このサイトはプロモーションを含みます。

この記事はこのような方に向けて書いています

悩めるラクダ
悩めるラクダ

一級建築士試験の法規が時間内に解けない

悩めるリス
悩めるリス

一級建築士試験で法規を得点源にしたい!

暗記が必要と聞くけど、本当?

本記事では・・・
  • 法規を時間内に解き終えるために、暗記が必要な理由がわかります
  • 暗記した方が良い項目がわかります

 この記事の筆者は、2020年の学科試験で105点(125点満点)を獲得し、合格しています。合格点は88点でしたので、17点の余裕をもって合格しています。

 学習期間は1年程度です。

一級建築士の法規で暗記が必要な理由

 一級建築士法規は、1時間45分で30問を解かなければならないため、1問にかけられる時間は3分30秒です。

 そのため、全ての選択肢の正誤を、法例集を引いて判断していると、当然時間が足りなくなります。

 そのため暗記が必要となります。

すべてを暗記して解こうとしてはいけない

 ここで気をつけるべきことが、「全てを暗記しようとしてはいけない」という点です

 法規の問題では、あいまいな知識で解こうとすると、間違うように誘導されてしまうような引っ掛け問題も多いです。

 また、法文で「ただし、~を除く。」と記載されているような例外規定や、耐火建築物や準耐火建築物の場合は緩和されるような規定なども多く、すべてを正確に覚えるのは無理です。

 そのため、以下の法規の各項目を以下の3つに分類することが重要です。↓

  • 暗記する分野(次章で紹介)
  • 過去問を解きながら少しづつ覚えていく項目
  • 上記以外→法例集を引いた方が良い項目

 最終的に目指すべき解き方は、このようになります。↓

一級建築士の法規で最終的に目指す解き方
  • 「暗記すべき項目」はすべて暗記し、法令集を引かずに選択肢の正誤を判断する
  • それ以外の項目は、問題の4つの選択肢のうち、正答肢っぽい選択肢の1つか2つに当たりをつけ、怪しいものから法令集を引いて確かめていく

一級建築士の法規で暗記すべき項目

 暗記すべき項目(法令集を見なくても分かるようにする分野)は、以下の項目です。

  • 計算問題
  • 内装制限
  • 構造計算
  • 確認申請が必要な建物の種類

計算問題

 高さ制限の問題、容積率、建蔽率の問題といった計算問題は、覚える知識が少なく、一度覚えたら毎回同じような問題が出るため、一番最初に暗記するべき項目です。

 テキスト等を参照しながら、過去問などで問題演習を繰り返すことで、比較的簡単に解き方を身に着けることができるはずです。

 最終的には法令集を見なくても解けるレベルまで暗記するのがベストですが、1度は法令集を引いて該当条文をちゃんと読んで、条文に書いてある内容を理解しておくのがおすすめです。

 試験中に解き方などをド忘れした場合でも法令集を使ったら解けるようにしておくためです。

確認申請が必要な建物の種類

  • 確認申請6条1項の内容:法例集を見なくても建物が一号〜四号のどれに該当するかわかるようにしましょう(一号は別表1を見ても良い)
  • 6条2項:内容(10㎡未満の増築・改築・移転で、防火・準防火地域外では確認申請が要らない)を丸暗記しましょう

構造計算と、構造強度

 構造計算、構造強度については、学科Ⅳ構造の、文章題の中でも勉強し、そちらで暗記するため、まずは構造のテキストで暗記して、構造の文章題が解けるようになってから解くようにすると効率が良いです。

 または、最初はこれらの問題は力を入れて勉強せず、学科Ⅳの勉強が一通り終わってから勉強し始めてもよいです。

 逆に、学科Ⅳで暗記しないような内容は、法令集を引いて解きしょう

特殊建築物の内装制限

 特殊建築物の内装制限の項目も、暗記すべき項目が比較的少ないです。

 これに関しては法令集を使わずに解くのは難しいですが、最低限以下の項目を覚えておくだけでも解きやすさが全然違います。

 簡単にまとめると、こんな感じです↓

  • 壁と天井に内装制限がかかる
  • 令128条の4第1項一号の表に掲げられた建築物の居室は、壁と天井を難燃材料以上とする。(床からの高さが1.2m超の部分のみ)(ただし、3階以上の階の居室は準不燃材料以上
  • 令128条の4の表に掲げられた建築物の居室から地上へ通ずる廊下・階段等は、壁と天井を準不燃材料以上とする
  • 上記以外で令128条の4に挙げられている居室や建築物は、壁や天井を準不燃材以上とする。(規模・階数が一定以上のもの、地階の居室、火気使用室、開口部が不足している居室、車庫・自動車修理工場など)
  • 耐火構造・準耐火構造の建築物や、スプリンクラー等と排煙設備を設けた建築物には緩和がある

 ちなみに、地下街や避難階段、エレベーター昇降路等の内装制限は、それぞれ地下街に関する条項(令128条の3)、避難階段に関する条項(令123条)、エレベーターに関する条項(令5章の4第2節)でまとめられており、特殊建築物の内装制限の条項とは別の場所に書いてありますので、そちらは法令集を引いて答えましょう。

過去問を解きながら少しづつ覚えていく項目

 過去問を解いていく中で、何回も同じような選択肢が出題されることに気づきます。

 そういった選択肢の中で特によく出てくる選択肢は、覚えるように意識しましょう。

 「正答肢っぽい選択肢の1つか2つに当たりをつけ、怪しいものから法令集を引いて確かめていく」という解き方を意識すれば、問題を解く中で記憶に定着させることができます。

暗記しない項目は、法令集の中での条文の位置を覚えよう

 暗記しない項目については、法令集で素早く調べたい条文を探し出す必要があります。

 法規の試験は時間がかなりタイトなので、調べたい条文を探すのに時間がかかっていては、解答時間が足りなくなってしまうためです。

 法令集を引くスピードを上げるためには、↓のようにして、法令集の構成をざっくり覚えるのが効果的です。

  1. 法令集の構成をざっくりイメージできるようになるまで頭に入れる。(※)
  2. 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、法令集に貼ってあるインデックスと、法文の内容をリンクさせる
  3. 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、目次と、法文の内容をリンクさせる
  4. 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、目当ての情報(よく使う情報)が 法律・施行令・別表 のうちどれに書いてあるのかを覚えていく

※詳細:【一級建築士 法規】法令集の構成を覚えてスピードアップ(法令集の引き方)

独学に行き詰った人へ:おすすめの予備校(10万円以下の講座もあります)

 独学だと不安な人、独学に行き詰った人は、予備校や通信講座の利用も検討してみましょう。

 安いものだと10万円以下で受けられる講座もあります。

 予備校、通信講座の選び方は以下の通りです。

  • 講座の質
  • 金額の安さ
  • 勉強時間の確保のしやすさ

詳細:【一級建築士】好コスパおすすめ通信講座・予備校を比較(ランキングで紹介)

まとめ

  • 一級建築士法規には、暗記すべき項目がある。
  • 暗記すべき問題以外は、4つの選択肢のうち、正答肢っぽい選択肢の1つか2つに当たりをつけ、怪しいものから法令集を引いて確かめていく

法規の勉強のコツについては、以下の記事も参考にしてください

参考1↓

【一級建築士法規】点数を最速で伸ばすコツ(簡単に伸びる分野あり)

参考2↓

【一級建築士 法規】 時間内に解くための3つのコツ

コメント

タイトルとURLをコピーしました