この記事は、こういった方に向けた記事です↓
一級建築士の法規を時間内に解き切れない・・・
法令集を引きすぎている気がする。
この記事の筆者は、2020年の学科試験で105点(125点満点)を獲得し、合格しています。合格点は88点でしたので、17点の余裕をもって合格しています。
学習期間は1年程度。
初年度の製図試験は不合格。2回目の製図試験で2021年に合格しました。
独学での勉強だと不安がある人には、以下の記事が参考になります。
10万円以下の通信講座もあります。
<一級建築士を目指している方↓>
<二級建築士を目指している方↓>
法文の内容ではなく代表的な法文の位置を覚えた方が良い理由
一級建築士試験の法規で最終的に目指すべき、最も効率の良い解き方は、以下の解き方です。
一級建築士の法規の試験は時間がギリギリに設定されているため、すべての選択肢を法律で確認していたら時間が足りなくなってしまいます。
そのため、最低限の、暗記しやすく点数を取りやすい項目は、内容を暗記することで、法令集をほとんど引かずに解きます。(詳細:一級建築士の法規を法規を【暗記】で攻略する方法)
しかし、法規の試験の問題の大部分は、暗記のみで対応しようとすると引っ掛かってしまうような引っ掛け問題や、暗記した知識のみでは対応きないような問題です。
そのため、正答肢を確かめるために、1問につき1つか2つの選択肢に対して法令集をひくのが最も確実な解き方です。
ここで、代表的な法文の位置を覚えておくことで、法令集を引く時間を短縮できるので、時間に余裕を持てるようになり、焦って法文を読んだために読み落としが発生したりするのを防ぐことができます。
法令集に乗っている法文は、ある程度規則性をもって並べられているため、法文の内容を覚えるよりも、代表的な法文の位置をなんとなく覚える方がはるかに簡単です。
逆に法文の位置を全く覚えていないと、時間が足りなくなったり焦りで重要な法文を読み落としてしまったりします。
【超基本】法律と施行令の構成
- 一番最初にあるのが法律。法律の中だけでは定めきれなかった詳細な基準が、施行令に収録されている。
- 全ての施行令の条文には、元となる法律の条文がある
法律が親で、施行令が子みたいな感じです。
別の言い方をすれば、法律が幹で、施行令が枝のようなイメージです。
(※例外として、例えば階段の蹴上寸法の規定は、法律ではなく施行令からしか探せない。←法律36条から飛んでくる条文です。法律36条は「この章で定めきれなかった決まりは施行令で定めます」といった内容です)
原則として、問題を解くために法令集を引くときは、まずは施行令ではなく法律の中から条文を探し、法律の注釈から施行令の該当ページに飛ぶのが〇です。
実際には、問題演習をしていく中で何度も引くような、よく使う施行令の条文は、法律からではなく直接施行令から探したほうが早いような場合が多いです。
しかし、初めて引くような条文は、まずは法律から探し、法律の注釈から施行令の該当条文に飛んだ方が、正確に早く解ける場合が多いです。(法律の、見落としやすい位置に重要な条文があったりするため)
法令集の構成(法文の位置)を効率よく覚える方法
法令集を引くときに一番速く引けるのは、インデックスと、指で覚えた法令集の厚さの感覚から、知りたい条文が書いてあるページにたどり着くことです。(よく使う条文を探すときに使う)
あまり使わない条文を探すときは、該当条文と思わるる条文をまず目次から探し、実際にページを開いて確かめます。
インデックスや目次から、目的の条文にたどり着けるようになるため、↓の作業を行います。
- 次章を読んで、法令集の構成をざっくりイメージできるようになるまで頭に入れる。
- 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、法令集に貼ってあるインデックスと、法文の内容をリンクさせる
- 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、目次と、法文の内容をリンクさせる
- 実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、目当ての情報(よく使う情報)が 法律・施行令・別表 のうちどれに書いてあるのかを覚えていく
法令集の構成をざっくりイメージできるようになるまで頭に入れる。
次章に、法律と施行令の各章にどんな法文が収録されているかをざっくりまとめましたので、それを読んで、法令集の全体の流れや構成をざっくり理解してください。
調べたい条文が、どの章に載っているか予想できるようにしましょう。(「完璧に」ではなく、「ざっくり」でOK)
法令集に貼ってあるインデックスと、法文の内容をリンクさせる
実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、インデックスと、法文の内容をリンクさせましょう。
よく使う条文について、「〇〇の情報を調べるためには△△のインデックスが張ってあるページを開けばよい」ということが分かるようになるのが目標です。
(例:防火地域内で耐火建築物としなければならない建築物の種類をしりたい→施行令の「防火地域」のインデックス・・・etc.)
目次と、法文の内容をリンクさせる
調べたい条文がどこにあるかわからないときは、まずは目次から探しましょう。
調べたい内容が書いてある条文を、目次から探せるようにするのが重要です。
実際に法令集を引きながら問題を解いていく過程で、「〇〇の情報を調べたいから、目次の△△のページを開いたら良さそう・・・」のような感覚を磨いていきましょう。
目当ての情報(よく使う情報)が 法律・施行令・別表 のうちどれに書いてあるのかを覚えていく
前章で「原則、まずは法律の中から目当ての情報を探して、注釈から施行令に飛ぼう」とか言いましたが、よく使う条文については、法律・施行令・別表のうちどれに書いてあるかを覚えておいた方が早いです。
例えば、防火地域・準防火地域内で耐火建築物としなければならない建物の種類を調べるためには、いきなり施行令から探した方が早いし、一種住居地域内に工場を建築できるかどうかを調べるには、いきなり別表2を見た方が早いです。←次章でも紹介します。
このように、よく使う条文については、「〇〇の情報を探すには施行令をみる」のように決めておいた方が良いです。
それでも該当の条文が見つからなかったときには、原点に戻り、法律の目次から順番に探していくようにしましょう。
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建築基準法の構成とポイントをカンタンにざっくり紹介します
まず、ひとまず押えてほしいところを超カンタンにまとめます。
施行令は、基本的には法律の注釈から飛ぶことができる場合が多いため、法律から飛びにくい規定に絞って紹介します。
次に、建築基準法と施行令の全体の構成を、もう少し詳細にまとめました。
「構成を覚える」のが難しいという人は、「順番をなんとなく覚える」「建築基準法と施行令のどちらに書いてあるかを覚える」といった意識でやってみても良いです。
※よく使う法文には黄色のアンダーラインをします
※法律ではなくいきなり別表や施行令を見た方が早いものは赤字
問題を解いていて法文の場所の見当がつかないときは、目次を見る!
法令集の構成をいくら覚えても、問題を解くための根拠となる法文の場所の見当がつかないこともあります。
そんな時は、以下の順番で探すと探しやすいです。
- 法律の目次から、怪しそうなページを探す
- 目次で探したページの法文を読む
(それでもダメなら・・・) - 施行令の目次を見て、怪しそうなページを探す
- 目次で探したページの法文を読む
※怪しそうなページが見つからないときは、「用語の定義」から探してみる(基準法2条、基準法施行令1条)
※どこにあるかわかりづらい法文は「雑則」の章に載っていることも多い(建築基準法第6章、基準法施行令第10章)
(参考)法令集の構成を覚えても場所を探しにくい条文は、マーキングで対応します
法令集の構成をある程度覚えても、場所を探しにくい条文があります。
規則的に並んでおらず変な場所にある条文などです。
こういった条文は、法令集にマーキングして目立たせることで、探しやすくしたり見落としにくくしたりします。
詳細:一級建築士の法規を時間内に解くには法令集にマーキングを!
独学に行き詰った人へ:おすすめの予備校(10万円以下の講座もあります)
独学だと不安な人、独学に行き詰った人は、予備校や通信講座の利用も検討してみましょう。
安いものだと10万円以下で受けられる講座もあります。
予備校、通信講座の選び方は以下の通りです。
- 講座の質
- 金額の安さ
- 勉強時間の確保のしやすさ
詳細:【一級建築士】好コスパおすすめ通信講座・予備校を比較(ランキングで紹介)
まとめ
- 法令集に貼ってあるインデックスと、法文の内容をリンクさせよう
- 目次と、法文の内容をリンクさせよう
- 調べたい法文がどの章に収録されているか予想できるようになろう。
独学での勉強だと不安がある人には、以下の記事が参考になります。
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