この記事はこのような方に向けて書いています
- 「私は一級建築士試験を受験できるのかな?」
- 「一級建築士の受験資格を知りたい」
本記事では・・・
- 一級建築士を取るまでの手順(受験資格含む)を紹介します
- 令和2年度の建築士法改正の内容(実務について)と、その影響を考察します
この記事の筆者は、2020年の学科試験で105点(125点満点)を獲得し、合格しています。合格点は88点でしたので、17点の余裕をもって合格しています。
学習期間は1年程度。
初年度の製図試験は不合格。2021年に2度目の製図試験で合格しました。
【一級建築士 受験資格】パターン別一級建築士になるまで
- 4年制大学に通う場合
- 3年制短期大学に通う場合
- 2年制短期大学又は高等専門学校に通う場合
- 二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(工業高校等卒業の場合)
- 二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(大学、短大、高専卒業の場合)
- 二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(工業高校、大学、短大などの学歴がない場合)
- 建築設備士⇨一級建築士の順番で受ける場合
・4年制大学に通う場合
手順1.4年制の大学で建築に関する科目の単位を全て取る
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3.実務をする(合計2年以上⇦試験の前でも後でも良いので、合わせて2年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・3年制短期大学に通う場合
手順1.3年制の大学で建築に関する科目の単位を全て取る
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3.実務をする(合計3年以上⇦試験の前でも後でも良いので、合わせて3年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・2年制短期大学又は高等専門学校に通う場合
手順1.短大または高専で建築に関する科目の単位を全て取る
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3.実務をする(合計4年以上⇦試験の前でも後でも良いので、合わせて4年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(工業高校等卒業の場合)
手順1.以下の手順で二級建築士を取る
手順1-1. 建築に関する科目の単位を全て取る
手順1-2.二級建築士を受験し合格する
手順1-3.実務をする(合計2年以上⇦試験の前でも後でも良いので、合わせて2年以上必要)
手順1-4.二級建築士の登録をする
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3. 二級建築士として実務をする(合計2年以上⇦一級建築士試験の前でも後でも良いので、合わせて2年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(大学、短大、高専卒業の場合)
手順1.以下の手順で二級建築士を取る
手順1-1. 建築に関する科目の単位を全て取る
手順1-2.二級建築士を受験し合格する
手順1-3.二級建築士の登録をする(実務無しで二級建築士になれます)
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3. 二級建築士として実務をする(合計2年以上⇦一級建築士試験の前でも後でも良いので、合わせて2年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・二級建築士⇨一級建築士の順番で取る場合(工業高校、大学、短大などの学歴がない場合)
手順1.以下の手順で二級建築士を取る
手順1-1.実務をする(7年以上⇦二級建築士試験を受ける前に必要)
手順1-2.二級建築士を受験し合格する
手順1-3.二級建築士の登録をする
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3. 二級建築士として実務をする(合計2年以上⇦一級建築士試験の前でも後でも良いので、合わせて2年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
・建築設備士⇨一級建築士の順番で受ける場合
手順1.建築設備士を取る(こちらにも受験要件等があるようです)
手順2.一級建築士試験を受験し合格する
手順3. 建築設備士として実務をする(合計4年以上⇦試験の前でも後でも良いので、合わせて4年以上必要)
手順4.一級建築士の登録をする
おわり
その他、外国の大学等を卒業した場合は、国の審査を受け、その大学で履修した科目が一級建築士受験可能な科目として認められれば受験できるようです。
【一級建築士 受験資格】注意点
・一級建築士受験のため必須となる科目となっていても、大学卒業のための必修科目となっていなかったりします。
履修登録の際は気を付けましょう。
・学生時代に履修した科目数(単位数)によって、必要な実務年数が変わります
たとえば、大学卒で必要となる実務経験を2年(←最短)とするためには、建築に関する科目の単位が合計60単位必要となります。
・そもそもあなたの仕事、あなたの人生に一級建築士の資格が必要なのか
今後のキャリアプランで一級建築士の資格が必要なのか、資格を取ることで昇給があるのかを検討したうえで資格を取るかどうか決めましょう。
以下の記事で、一級建築士試験の難易度と、難関資格の一級建築士を取得するメリットを紹介していますので参考にしてください↓
(参考:一級建築士の難易度や合格率を解説-独学は可能か?-)
【一級建築士 受験資格】令和2年度からの改正点
・令和2年度より前
①学歴、保有資格等が◯⇨②実務期間が◯⇨受験できる!
受験し合格⇨建築士に登録⇨建築士を名乗れる!
・令和2年度以降
①学歴、保有資格等が◯⇨受験できる!
受験し合格⇨②実務期間が◯⇨建築士に登録⇨建築士を名乗れる!
【一級建築士 受験資格】令和2年度の改正の影響
・学生
12月にならないと合否が判明しないことから、大学新卒として就活をする場合は採用活動にはあまり影響しない可能性が高いですが、大学4年生を終えた時点で受験ができることから、大学院卒で入社を考えている場合、一級建築士に合格している学生を優遇する企業はたくさん出てくると考えられます。
また、内定後に、一級建築士の受験を推奨してくるような企業があるかもしれません。
ただ、大学での研究等も就職活動の中で大事な要素となり得るので、希望している企業に合わせて、研究活動と一級建築士受験のどちらに主軸を置くのかを考える必要があるでしょう。
・社会人
実務経験がなくても受験できるようになったことで、学生の受験者が流入してきます。
令和2年度より前は、ライバルには忙しい社会人が多かったのに対し、令和2年度以降は、勉強する時間を確保しやすい学生が流入してくることが考えられます。
法改正から時間が経つにつれ、資格予備校の学生向けのプランが改善されていき、学生が強くなってくると考えられるため、今社会人の人は、なるべく早い段階で合格するのを目指しましょう。
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