【二級建築士】建築法規の時間配分・解く順番|時間内に速く解くコツは?

建築法規
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二級建築士の学科Ⅱ「建築法規」の時間配分が分からない

法規の問題を解いていると時間が足りなくなってしまう

法規の問題を時間内に解けるようになりたい!

そんな悩みを解決します。

二級建築士試験の学科Ⅱ「建築法規」は得点源にすることができますが、時間が足りなくなってしまう人が多いのも事実です。

法規を攻略するには、上手な時間配分時間内に解くコツを身に着ける必要があります。

この記事の筆者は一級建築士の資格を持っています。

建築士試験を受験した経験を踏まえて、二級建築士試験 法規の時間管理について解説します。

この記事では・・・
  • 二級建築士試験の午前2科目:学科Ⅰ「建築計画」と学科Ⅱ「建築法規」の時間配分が分かります。
  • 法規の問題を時間内に解くためには、どんな順番で解けば良いかわかります。
  • 法規の問題を早く解けるようになるためのコツを紹介します。

この記事を読んで実践すれば、建築法規の試験で時間が足りず悩むことが無くなります。

学科Ⅱ「建築法規」を得点源にしたい人はぜひ最後まで読んでください。

学科Ⅰ「建築計画」~学科Ⅱ「建築法規」の時間配分

二級建築士試験の午前の2科目では、学科Ⅰ「建築計画」を55分、学科Ⅱ「建築法規」を125分で解くのを目標としましょう。

(見直しを含めた時間配分です。)

  • 試験時間は学科Ⅰ「計画」と、学科Ⅱ「法規」で合わせて3時間=180分
  • 55分で学科Ⅰ「計画」を解くと、残りは180-55=125分
  • 学科Ⅱ「法規」では、1問につき125分÷25問=5分の時間をかけられる

「計画」より「法規」に時間をかけた方が良い理由

「計画」より「法規」に時間をかけた方が良い理由を解説します。

「計画」と「法規」の大きな違いは、「法規」は法令集に答えが載っているところです。

「計画」では、知らない知識が問題に出されると、当てずっぽうで答えるしかありません。

それに対して「法規」では、一見わからない問題でも、法令集を引くことで答えにたどり着ける可能性があります。

  • 「計画」では、わからない問題には時間をかけず諦める
  • 「計画」で節約した時間を、「法規」で法令集を引くために使う

こういった戦略が、二級建築士試験では大事です。

建築法規を時間内に速く解くための「解く順番」

二級建築士試験では、問題を順番に解く必要はありません。

学科Ⅱ「建築法規」は時間が足りなくなりやすいので、問題演習ではいろんな順番を試して、自分に合った「解く順番」を見つけ出すのがおすすめです。

こんな「解く順番」を見つけたい
  • 時間内に全問解きやすい順番
  • 試験後半での焦りが少なくなる順番

特に試してほしいのは、「得意な問題・法令集を引かなくても解ける問題から先に解く」方法です。

理由を説明します。

法規では時間が限られているので、難しい問題や苦手な問題に時間をかけすぎた結果、解ける問題を落としてしまうケースがとても多いです。

そのため、得意な問題や簡単な問題を先に解いて難しい問題を後に残すことで、解ける問題を確実に解いて、難しい問題は潔くあきらめることができます。

ちなみに私は、高さ制限・容積率・建蔽率などの計算問題、確認申請の要否や内装制限の問題(=暗記で解ける問題)を先に解いていました。

参考記事:建築法規の暗記項目|そもそも暗記が必要?

建築法規を時間内に解くコツ

学科Ⅱ「建築法規」を時間内に解くコツは、次の通りです。

時間内に解くコツ
  • 法令集の内容を部分的に暗記する
  • 法令集を作りこむ
  • 条文が見つからないときはすぐに目次を見る
  • 法令集の構成を頭に入れる
  • 解く順番を工夫する
  • 学科Ⅰ「建築計画」に時間をかけすぎない

法令集の内容を部分的に暗記する

法規の問題を速く解くには、次のどちらかに当てはまる問題が増えるように、練習する必要があります。

  • 法令集を引かなくても選択肢の〇×が分かる
  • 法令集のページ間を行き来しなくても選択肢の〇×が分かる
    (極端な例:法令集を1ぺージ読めば〇×が分かる)

適切な箇所を暗記をすることで、法令集を引かずに問題を解いたり、法令集のページ間の行き来を少なくしたりすることができます。

参考記事:建築法規の暗記項目|そもそも暗記が必要?

法令集を作りこむ

建築基準法では、「ただし書き」などの見落としやすい部分がたくさんあります。

法規の試験では「誤っている選択肢を選べ」という問題が多いですが、法令集を引くときに見落としがあると、
どの選択肢も正しい気がする…
ということになってしまいます。

見落としやすい部分に、蛍光グリーンなどの目立つ色でマーカーすることで、見落としを防ぐことができます。

そのため日ごろの問題演習の中で、見落としやすい部分にマーカーを引くようにして、法令集を作りこんでいくのが重要です。

条文が見つからないときはすぐに目次を見る

法令集で探している条文が見つからないとき、ページの隅々まで読んで探しているうちに、時間が足りなくなってしまうことがあります。

条文が見つからないときは、目次から探した方が見つけやすいケースも多いです。

目次についても、日ごろの問題演習の中で、見落としやすいものにはマーカーしておくことを推奨します。

法令集の構成を頭に入れる

法令集の構成をざっくり頭に入れておくことで、法令集から条文を探すのが速くなります。

日ごろの問題演習の中で、次のような内容を意識して頭に入れていきましょう。

  • 法律と施行令のどちらから探した方が、目当ての条文に速くたどり着けるか
    例:「内装制限」や「防火地域・準防火地域」の問題は、施行令から探した方が速く答えにたどり着ける
  • 条文がどんな順番で並んでいるか
    例:「建蔽率の制限」は「容積率の制限」の次にある

解く順番を工夫する

前述した内容の繰り返しとなりますが、二級建築士試験では、問題を順番に解く必要はありません

学科Ⅱ「建築法規」は時間が足りなくなりやすいので、問題演習ではいろんな順番を試して、自分に合った「解く順番」を見つけ出すのがおすすめです。

学科Ⅰ「建築計画」に時間をかけすぎない

前述した内容の繰り返しとなりますが、学科Ⅰ「建築計画」を55分目標で解くことで、学科Ⅱ「建築法規」で1問につき5分の時間をかけることができます。

建築計画は、知らなければ解けない問題がほとんどですが、建築法規では法令集から答えを探すことができます。

そのため建築計画では分からない問題に時間をかけずに、建築法規で法令集を引くための時間を確保するのがおすすめです。

まとめ

  • 二級建築士試験の午前の2科目では、学科Ⅰ「建築計画」を55分、学科Ⅱ「建築法規」を125分で解くのが目標
  • 得意な問題・法令集を引かなくても解ける問題から先に解く

学科Ⅱ「建築法規」を時間内に解くコツは、次の通りです。

  • 法令集の内容を部分的に暗記する
  • 法令集を作りこむ
  • 条文が見つからないときはすぐに目次を見る
  • 法令集の構成を頭に入れる
  • 解く順番を工夫する
  • 学科Ⅰ「建築計画」に時間をかけすぎない

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