【二級建築士試験】法規の勉強方法|過去問演習する時のポイント

建築法規
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二級建築士の学科Ⅱ「建築法規」を勉強したいけど、何から始めて良いかわからない…

これから二級建築士の勉強を始めたい!

建築法規で高得点を取れるようになりたい!

そんな悩みを解決します。

二級建築士試験の中でも学科Ⅱ「建築法規」は、法令集の引き方さえ覚えれば、得点源にしやすい科目です。

しかし法令集に書いてある条文は読みにくく、法規に苦手意識を持っている人は多いです。

この記事の筆者は一級建築士の資格を持っています。

建築士試験を受験した経験を踏まえて、二級建築士試験 法規の勉強方法について解説します。

この記事では・・・
  • 学科Ⅱ「建築法規」の勉強方法を順番に解説します。
  • 法規の勉強方法は、「過去問演習が全て」です。過去問演習する際のポイントを解説します。
  • 法規を勉強する中でつまづきやすいポイントを解説します。

この記事を読めば、建築法規の効果的な勉強方法が分かり、高得点を狙えるようになれます。

建築法規で点数を取れるようになりたい方は、ぜひ最後まで読んでください。

二級建築士試験 学科Ⅱ「建築法規」の勉強方法を順番に解説

二級建築士の学科試験において、特に重要な科目が2つあります。

  • 学科Ⅱ「建築法規」
  • 学科Ⅲ「建築構造」(特に力学の計算問題)

二級建築士の学科試験の合格者は、これら2科目で高得点を取っている人が多いです。

「建築法規」と「建築構造」の力学問題は、出題パターンが限られており、一度解き方を身に着けてしまえば高得点を狙いやすいです。

ここからは、重要な2科目のうちの1つである”学科Ⅱ「建築法規」”の勉強方法を順番に解説していきます。

  • まずは法令集への線引きを行う。
  • テキストで計算問題の解き方を勉強する。
  • 計算問題以外はテキストを読まずに、いきなり過去問演習する。
  • ひたすら過去問演習を行う。模擬試験も受験する。

まずは法令集への線引きを行う

まずは法令集への線引きをしましょう。線引きは、法令集の条文が肯定/否定のどちらの意味なのかを、一目でわかるようにするために必要です。

  • 肯定:〜しなければならない/〜できる
  • 否定:〜しなくてよい/〜できない/〜を除く

法令集の線引きは、法令集に付属している線引き見本を使いましょう。(線引き見本が付属している法令集を買いましょう。)

線引きは、スピード重視で終わらせましょう。(人に頼むか、メルカリ等で線引き済みの法令集を購入しても良いです。)

線引きが終わったら、ようやく学科Ⅱ「建築法規」の勉強をスタートすることができます。勉強していく中で、法令集にマーカーや囲み枠をすることで、使いやすい法令集を作っていくことも重要です。

法令集の線引きや作りこみについて、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
詳細:【二級建築士】法令集の作り込み方|線引きのやり方・必要な書き込みを解説

筆者おすすめの法令集は次の通りです。
B5サイズで大きめなので、見開きで多くの情報を一覧でき、文字も見やすいです。また、インデックスや線引き見本、条文の横に書いてある注釈(関連条文の記載ページがわかる)も便利です。

テキストで”計算問題”の解き方を勉強する

学科Ⅱ「建築法規」にも、計算問題が出題されます。

主な計算問題
  • 容積率
  • 建蔽率
  • 高さ制限(道路高さ制限、隣地高さ制限、北側高さ制限)

建築法規の試験では、計算問題は出題パターンが少なく、得点源です。
覚える知識が少なく、一度覚えたら毎回同じような問題が出るため、一番優先させて解き方を暗記しましょう。

具体的な勉強方法としては、以下の通りです。

  • まずはテキストを参照しながら、例題などで解き方を暗記する
  • 解き方を暗記したら、過去問などで問題演習を繰り返す

以上のやり方で、比較的簡単に解き方を身に着けることができるはずです。
法令集を見なくても解けるレベルまで、解き方を暗記しましょう。

以下の記事で、学科Ⅱ「建築法規」の計算問題のポイントを解説しているので参考にしてください。
詳細:【二級建築士】建築法規の計算問題のポイントを解説

計算問題以外はテキストを読まずに、いきなり過去問演習する

先ほど、計算問題についてはテキストを参照しながら解き方を暗記するのがおすすめだと解説しました。
では、計算問題以外の通常の問題はどのように勉強するのが効果的でしょうか?

計算問題以外の通常の問題は、テキストを読まずに、いきなり法令集を引きながら過去問演習するのが効果的です。なぜなら法令集の扱いに慣れることが、法規を攻略する近道だからです。
テキストは、法令集を読んでも意味が分からないときなどに、辞書的に使うのがおすすめです。

具体的な勉強方法としては、以下の通りです。

  • 時間を測りながら過去問演習を行う(1問につき5分)
  • 制限時間が経過したら答え合わせを行う。
  • 「間違えた問題」や「時間内に解けなかった問題」は、時間を測らずに法令集を引きながら自分の力でもう一度解く。
  • 法令集を読んでも条文の意味が分からないときは、テキストを参照する。
  • 間違えた問題には印をつけておき、1週間程度空けてから、もう1度解く。

最初は1問につき5分という制限時間で解くのは難しいと思います。
自分の力で法令集を引いて、答えにたどり着くトレーニングを繰り返すことで、解くスピードはだんだん早くなります。

以下の記事で、学科Ⅱ「建築法規」の試験を時間内に早く解くためのコツについて解説しているので参考にしてください。
詳細:【二級建築士】建築法規の時間配分・解く順番|時間内に速く解くコツは?

過去問演習の過程で”暗記項目”を覚えていく

過去問演習を行う中で”暗記項目”を覚えていくことも重要です。

学科Ⅱ「建築法規」は法令集が持ち込める代わりに、すべての問題で法令集を引いていたら時間が足りなくなってしまいます。
そのため、適切な箇所を暗記することで、法令集を引かずに問題を解いたり、法令集のページ間の行き来を少なくしたりするのが重要です。

以下の記事で、暗記したほうが良い項目を具体的に挙げて解説しているので参考にしてください。
詳細:【二級建築士試験】建築法規の暗記項目|そもそも暗記が必要?

ひたすら過去問演習+模擬試験

あとは、ひたすら過去問演習を行いましょう。

建築士試験では、ほとんどの問題が、過去に出題されたことがある選択肢で構成されています。そのため、過去問を何周も勉強して完璧にしておくことで、高得点を狙うことができます。

また、過去問演習をしていく中で法令集の引き方を体に染み込ませることで、解くスピードも速くなります。

前にも解説した、以下の手順を何度も繰り返しましょう。

  • 時間を測りながら過去問演習を行う(1問につき5分)
  • 制限時間が経過したら答え合わせを行う。
  • 「間違えた問題」や「時間内に解けなかった問題」は、時間を測らずに法令集を引きながら自分の力でもう一度解く。
  • 法令集を読んでも条文の意味が分からないときは、テキストを参照する。
  • 間違えた問題には印をつけておき、1週間程度空けてから、もう1度解く

「間違えた問題には印をつけておき、1週間程度空けてから、もう1度解く。」は特に重要です。
間違えた問題を、時間を置いてから解くと、高確率で、同じ間違いをします。

各資格学校が開催している模擬試験も、積極的に受験しましょう。

模擬試験の受験を勧める理由
  • 参加料も無料・リーズナブルなものが多い。
  • 本番のシミュレーションになる。
  • 自分の立ち位置を知るために役立つ。
  • 「模試の日までに〇〇を完璧にする」というような目標を立ててモチベーションを保つことができる。

学科Ⅱ「建築法規」の過去問演習で、つまづきやすいポイントと解決法

  • そもそも法令集の引き方が分からない
  • 探しにくい条項
  • 読み方に注意が必要な条項

そもそも法令集の引き方が分からない

「そもそも法令集の引き方が分からない」という人に向けて、法令集の引き方のコツを解説します。

法令集の引き方のコツ
  • 法律(建築基準法)→政令(建築基準法施行令)の順番で探す。
    →初めて探す条文は、まずは法律から探し、その後、注釈から施行令のページを探すのがスムーズです。
  • 場所が分からない条文は、目次から探す。
    →場所を見失いやすい条項は、目次にマーカーをして目立たせるのがおすすめです。
  • よく使うページは、インデックスを活用する。
    →インデックスを貼って、よく使うページには、すぐにたどり着けるようにしておくと便利です。

また、問題を解きながら、法令集の構成を頭に入れるように意識しましょう。
例えば「容積率(法第52条)の次には、建ぺい率(法第53条)が書いてあったな…」というように、法令集の構成が大まかに頭に入っていると、目的のページを探すのが速くなります。

探しにくい条項

建築法規の中には、存在感が薄くて法令集から探しにくい条文があります。探しているうちに時間が経過してしまうのは、よくある話です。

筆者が探しにくいと思う条項をリスト化してみました。
意識的に、法令集のどの辺に記載されているかを頭に入れておいてください。

  • 手続き関係(工事届や除却届、建築物の仮使用認定)
    →法第1章 総則(工事届・除却届は法第15条、仮使用認定は法第7条の6)
  • 雑則(総合設計制度、既存不適格、仮設建築物や簡易な建築物の緩和、用途変更の手続き、工事中の安全措置など)
    →法第6章 雑則
  • 地階に関する規定
    →法第29条、令第22条の2、令第128条の3(地下街)
  • 防火区画関係
    →法第26条・令第113条(防火壁等)、法第30条・令第114条(共同住宅等の界壁)、法第112条(防火区画)、令第114条(防火上主要な間仕切壁・小屋裏隔壁など)
  • 建築設備に関する規定
    →令第129条の2の3~令第129条の15、令第112条~114条(設備配管の防火区画貫通処理)

読み方に注意が必要な条項

適用範囲が指定されている条項もあるので注意が必要です。

以下の建築法規は適用範囲が指定されており、規模・用途等の一定の条件を満たした際に規定が掛かりますが、見落としやすいので注意が必要です。

  • 避難施設等の規定全般
    →令第117条~第128条の3(避難経路、排煙設備、非常用照明、非常用侵入口、敷地内通路など)
  • 構造方法に関する技術的基準
    →令第36条(構造計算ルートごとに、適用される規定が示されている)
  • 構造種別ごとの仕様規定
    →令第40条~第80条(木造・鉄骨造など構造種別ごとに、最初の条項で適用範囲が示されている)

まとめ

学科Ⅱ「建築法規」は、出題パターンが限られており、一度解き方を身に着けてしまえば高得点を狙いやすいため重要科目です。

建築法規の具体的な勉強方法は以下の通りです。

  • まずは法令集への線引きを行う。
  • テキストで計算問題の解き方を勉強する。
  • 計算問題以外はテキストを読まずに、いきなり過去問演習する。
  • ひたすら過去問演習を行う。模擬試験も受験する。

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