二級建築士の予備校を探しているけど、総合資格学院と日建学院のどちらにするか迷っている
二級建築士試験の独学に行き詰まっていて、良い資格学校を探している…
総合資格学院・日建学院と、他の格安通信講座との違いも知りたい!
そんな悩みを解決します。
総合資格学院と日建学院はどちらも建築士試験を扱っており、日本トップレベルの合格実績を持つ資格学校です。
この記事の筆者は、総合資格学院の学科講座と製図講座を受講して、一級建築士に合格しました。
この記事では、元受講者の視点から、総合資格学院と日建学院を比較・検証していきます。
結論を先に言うと、総合資格学院・日建学院がおすすめな人は、それぞれ次の通りです。
二級建築士の各予備校・通信講座6社の比較をしているこちらの記事も、参考にしてください。
【二級建築士講座】総合資格学院と日建学院との大きな違い4選
二級建築士講座について、総合資格学院と日建学院の大きな違いは、次の4点です。
- 総合資格学院はライブ講義、日建学院は映像講義に力を入れている。
- 総合資格学院には「合格ダイアリー」があり、サポートが徹底されている。
- 金額は日建学院の方がリーズナブル。
- 合格実績はどちらも良いが、令和6年に関しては日建学院が実績を公表しており、自信がうかがえる。
ライブ講義/映像講義
二級建築士講座において、総合資格学院と日建学院で一番大きな違いは、ライブ講義と映像講義の違いです。
総合資格学院はライブ講義、日建学院では映像講義を、それぞれ売りにしています。
総合資格学院が行なっているライブ講義では、校舎に各科目の担当講師がいて、目の前で授業してくれます。
学科Ⅰ「建築計画」の先生、学科Ⅱ「建築法規」の先生など、それぞれ専門の先生が教えてくれます。 講義をしてくれる先生が目の前にいるので、その場で質問をすることもできます。
筆者は総合資格学院に通っていましたが、目の前に講師がいるので、眠くなったりせずに授業に集中することができました。
日建学院が行っている映像講義では、教室で講義映像を見ます。 各科目専門の講師が授業してくれている講義映像です。
講義してくれる講師は目の前にいませんが、各校舎にアドバイザー講師がいるため、質問などはアドバイザー講師が答えてくれます。
設計製図講座でもエスキスの進め方などは映像で勉強しますが、受講人数に合わせて各校舎に講師が配置され、アドバイスや相談対応をしてくれます。
ライブ講義と映像講義それぞれのメリット・デメリットは次のとおりです。
ライブ講義(総合資格学院)のメリット・デメリット
ライブ講義のメリット | ライブ講義のデメリット |
・疑問が湧いたらすぐ、授業をしている講師に質問できる ・目の前に講師がいるので、集中力が続きやすい ・生徒の反応を見て、講師が授業の進め方を臨機応変に変えられる | ・講師によって授業の質、教え方がばらつく ・実力のある講師を雇うためには受講料が高くなりやすい |
映像講義(日建学院)のメリット・デメリット
映像講義のメリット | 映像講義のデメリット |
・全員が人気講師の授業を受けられる ・動画やアニメーションなどが多用されており、わかりやすい ・ライブ講義と比べると受講料がリーズナブルになりやすい | ・授業をしている講師に対して、その場で質問できない ・目の前に講師がいないので、ライブ講義と比べると集中力が続きにくい |
サポート方針
総合資格学院の建築士講座と、日建学院の建築士講座では、サポート体制にも違いがあります。
総合資格学院では合格ダイアリーという冊子が配られ、講義がある日・ない日に関わらず勉強時間の予定・実績を記録します。 テストや模試の得点も記録します。
合格ダイアリーは毎週学校に提出するので、家での勉強時間が少ないときは気まずい思いをします。
筆者は総合資格学院に通っていましたが、合格ダイアリーがあることで、自宅での勉強のモチベーションになっていました。
合格ダイアリーの存在からもわかるように、総合資格学院では徹底したサポートが受けられます。 逆に、あまり干渉されたくない人、自由にやりたい人は日建学院の方が向いています。
金額
学科講座の金額比較(スタンダードな講座で比較)
総合資格学院 | 日建学院 |
2級建築士学科合格必勝コース(通学) 583,000円(税込) 11月上旬から開講 | 2級建築士学科本科コース(通学) 一般:473,000円(税込) 学生:363,000円(税込) 2級建築士学科本科Webコース 一般:473,000円(税込) 学生:363,000円(税込) どちらも12月中旬から開講 |
製図講座の金額比較(学科試験後に開講する講座で比較)
総合資格学院 | 日建学院 |
2級建築士設計製図コース(通学) 495,000円(税込) 7月中旬から開講 | 2級建築士設計製図本科コース(通学) 一般:462,000円(税込) 学生:275,000円(税込) 7月中旬から開講 |
金額で比べると、日建学院の方がリーズナブルだと分かります。
二級建築士試験の合格実績
各社が公表している内容から、以下のようなことが分かります。
- 総合資格学院は、令和4年の学科試験で、実績が良かった。
(真面目に学校に通った受講生のうち95%が、学科試験に合格した。) - 日建学院は、直近の令和6年の製図試験で、実績が良かった。
(全ての合格者のうち39.1%が日建学院の受講生だった。)
日建学院と総合資格学院では、公表している合格実績の表現方法(合格率・占有率)や年度が違うので、単純に実績を比較することはできません。
強いて言えば、直近の令和6年の実績は日建学院だけが公表しており、自信がうかがえます。
しかし令和4年には総合資格学院も良い実績を残しているので、どちらの学校を選んでも、十分に高品質な講義・教材を得られると言えます。
どちらの学校が良いか迷っている人は、合格実績では甲乙つけられないので、ライブ講義・映像講義の違いや、サポート体制の違いから判断したほうが良いです。
総合資格学院がおすすめな人・日建学院がおすすめな人
これまでの解説から、総合資格学院と日建学院は、それぞれ以下のような人におすすめです。
総合資格学院・日建学院と、他の”格安”通信講座との違い3選
総合資格学院と日建学院には確かな実績がありますが、二級建築士講座の中では比較的高額です。
二級建築士の格安な通信講座にはスタディングやハウジングインテリアカレッジなどがあり、10万円前後で講座を提供しています。
そのため「格安な通信講座と、総合資格学院・日建学院の差は何なの?」と気になっている方もいると思います。
ここでは、総合資格学院・日建学院と、他の格安通信講座との違いを解説します。
二級建築士の各予備校・通信講座6社の比較をしているこちらの記事も、参考にしてください。
金額
学科講座の金額比較(スタンダードな講座で比較)
総合資格学院 | 日建学院 | スタディング | ハウジングインテリアカレッジ |
2級建築士学科合格必勝コース(通学) 583,000円(税込) | 2級建築士学科本科コース(通学) 一般:473,000円(税込) 学生:363,000円(税込) 2級建築士学科本科Webコース 一般:473,000円(税込) 学生:363,000円(税込) | 2級建築士学科・製図総合コース(学科のみのコースは無い) 88,000円(税込) | 二級建築士学科試験合格講座 46,000円(税込) |
製図講座の金額比較(学科試験後に開講する講座で比較)
総合資格学院 | 日建学院 | スタディング | ハウジングインテリアカレッジ |
2級建築士設計製図コース(通学) 495,000円(税込) | 2級建築士設計製図本科コース(通学) 一般:462,000円(税込) 学生:275,000円(税込) | 2級建築士学科・製図総合コース(設計製図のみのコースは無い) 88,000円(税込) | 二級建築士設計・製図合格通信講座 121,000円(税込) |
総合資格学院や日建学院は全国に校舎があり、講師やスタッフの人件費もかかるため、格安の通信講座と比べると受講料が高額になります。
それでは総合資格学院や日建学院は、金額が高額な分、何が充実しているのでしょうか? 解説していきます。
サポートの充実度
格安の通信講座と比べて、総合資格学院や日建学院ではサポートが充実しています。
総合資格学院・日建学院では…
- 法令集を自分で買う必要がない。(学校が用意してくれる。)
- 模試を自分で探して申し込む必要がない。(カリキュラムに含まれている。)
- 校舎に行けば業務スタッフや講師など、相談や質問に答えてくれる人がいる。
- 自習室が使えるので勉強場所に悩まなくて済む。
「料金が高くても、面倒なことは全部学校にお任せしたい」という人は、日建学院や総合資格学院がおすすめです。
逆に「法令集の購入や模試の申込みは自分でやるから、料金を節約したい」という人は格安の通信講座がおすすめです。
演習量
格安の通信講座と比べて、総合資格学院や日建学院は演習量が多いです。
以下のページから総合資格学院・日建学院の教材写真を見れば、量の多さが分かると思います。
そのため、ありとあらゆる問題に触れて、どんな問題が出ても対応できるようにしたい人は総合資格学院や日建学院が向いています。
逆に、効率重視で、要点に的を絞って勉強したい人には格安の通信講座が向いています。
二級建築士の各予備校・通信講座6社の比較をしているこちらの記事も、参考にしてください。
総合資格学院・日建学院の口コミ・評判を検証
総合資格学院の口コミ・評判
総合資格学院の口コミ・評判では、以下のようなものが目立ちました。
総合資格学院の学科対策講座への口コミ・評判
- 予習・復習の課題が出るので、勉強の習慣作りがしやすかった。
- トレイントレーニング(トレトレ)など隙間時間に学習できる教材が役に立った。
- 模擬試験に向けて勉強したり、模擬試験後に結果を見たりすることで、モチベーションを保ちやすくなった。
- わからないことがあったらその場で質問できるので、悩まずに済んだ
総合資格学院の設計製図対策講座への口コミ・評判
- 講師による添削・巡回指導では、自分では気づけないようなミスを指摘してもらえた。
- 他の受講生もいる自習室で勉強することで、モチベーションが保てた。
- e講義を繰り返し見て、解き方を確実に理解できた。
- オリジナル製図課題では、幅広い知識が出題されるので、どんな課題が来ても大丈夫だという自信が付いた。
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日建学院の口コミ・評判
日建学院の口コミ・評判では、以下のようなものが目立ちました。
日建学院の学科対策講座への口コミ・評判
- 講義映像を後から見返すこともでき、効率的に勉強できた。
- 開放教室を自習室として利用でき、集中できた。
- テストの成績から自分の立ち位置が分かるので、頑張ろうという気持ちになった。
日建学院の設計製図対策講座への口コミ・評判
- グループ学習ではいろんな視点から意見をもらったり、情報交換したりすることができた。
- 周りの受講生の図面を見て参考にすることができた。
- 先生に相談しやすかった。
まとめ
総合資格学院と日建学院の大きな違いは、次の4点です。
- 総合資格学院はライブ講義、日建学院は映像講義に力を入れている。
- 総合資格学院には「合格ダイアリー」があり、サポートが徹底されている。
- 金額は日建学院の方がリーズナブル。
- 合格実績はどちらも良いが、令和6年に関しては日建学院が実績を公表しており、自信がうかがえる。
二級建築士の各予備校・通信講座6社の比較をしているこちらの記事も、参考にしてください。
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