建築学科が忙しいのは自分で忙しくしているから【大学生活を紹介】

建築学科
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この記事はこのような方に向けて書いています

  • 「大学で建築を勉強したいという気持ちはあるが、忙しいと聞いて迷っている!」
  • 「大学の建築学科はどんな学生生活なのか気になる!」

本記事では・・・

  • 大学の建築学科は忙しいという噂が本当かどうかを説明します
  • 建築学科の学生生活を紹介します。

早稲田大学の建築学科を卒業した筆者が解説します。

 

大学の建築学科は本当に忙しいのか?→建築学科が特別忙しいわけではない(もちろん理系学科なので、文系学科よりは忙しい)

 大学の建築学科は、基本的に1,2年生の間授業が多く忙しいです。

 しかし、建築学科だけでなく、機械系の学科や化学系の学科など、理系は他の学科も同じくらい忙しいです。

 ですので、建築学科だけが特別忙しいというわけではないです。

 建築学科が他の理系学科よりも忙しいと思っている人のほとんどは、自分で学生生活を忙しくさせています。

 詳しくは次章で解説しますが、簡単に言うと、設計課題を最低限のクオリティに留めれば、他の理系学科より暇になります。

 大学の授業は1時限が1時間半です。

 理系は基本的に1年生の時期と2年生の前半が忙しく、週に20時限くらいの授業があったりします。

 理系の1,2年生の頃は必修科目が多いので、必然的に学校にいる時間が長くなり、月~金が学校で土日だけ休みみたいな、高校のころと変わらないような生活になったりします。

 3,4年生になるにつれ、週に受けなければいけない授業の数がだんだん減っていきます。

 ちなみに文系の学部であれば週に受けなければならない授業数はそんなに多くない印象です。

 大学には必修科目と選択科目があり、必修科目は卒業するために必ず受講しなければならない科目、選択科目は決められた数の科目を受ければある程度自由に受ける科目を選べるような科目です。

設計製図には答えがない!だから時間をかけて完璧を目指すのも、時間を削って適当に済ますのも自由→忙しくするのも、暇にするのも自分次第!

 建築学生が忙しいと言われる最大の要因は設計製図科目です。

 毎週出される課題に取り組んで、期限内に提出しなければなりません。

 簡単に言うと、建物のデッサンをしたり、図面を引いたり、設計をしたり、模型を作ったり、プレゼンをしたりする科目です。

 課題内容は、キチキチに条件が指定されているものよりも、ある程度の自由度がある場合が比較的多いです。

 明確な答えがなく、明確な完成もないため、突き詰めれば無限に時間を奪われ、気づけば期限ギリギリになっていることが結構あります。

 しかし、答えがないということは、時間をかけて完璧を目指すのも、時間を削って適当に済ますのも自由だということ。

 課題の条件だけを満たした、最低限の作品を提出するようにすれば、やりがいは半減するかもしれませんが、そんなに忙しくない学生生活を送ることもできます。

 設計製図をこなすためにバイトやサークルもできないと思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません。

 筆者が建築学科に通っていた時も、サークルに明け暮れる人や、バイトのシフトを入れまくっている人がちゃんといましたよ!

研究室配属は、プチ就活。研究室によって配属時期や選抜基準が違う。

 筆者が通っていた早稲田大学では、4年生から研究室配属されるため、3年生の冬くらいから研究室選びをしました。

 大学では教授ごとに研究室があり、1人の教授の下で助手や学生が研究に励みます。

 筆者が通っていた大学では、学生数が多く研究室の定員が決められていたため、人気のある研究室では選抜がありました。

 選抜の方法も、教授が気に入る学生かどうかで決めるところ、成績の高い順に決めるところなど、さまざまです。

 選抜の時期も研究室ごとにばらばらで、公式に研究室選びの説明などが始まる頃にはすでに定員一杯となっている研究室もありました。

 ちなみに、研究室を選ぶ前に、気になる研究室を訪問し、見学して、自分に合った研究室かどうかを見極める期間があります。

 なお、国立大などの、生徒に対して教授の人数が多い大学では、選抜等が行われずに希望した研究室に配属されるところもあるようです。

建築学科特有の卒業設計と、卒業論文について

 建築学科に特有なのが、卒業設計が卒業するための要件となっている学校が多いということです。

 公共性のある建物を1つ設計して発表するのです。

 筆者が通っていた早稲田大学では、夏から秋くらいから着手し、冬に完成させて発表しました。

 こちらも自由度が結構高く、人によって最低限の作品を作る人も、命かけて取り組んでいる人もいた印象です。

 もちろん、明確な採点基準が公表されているのではなく、教授が作品を見て採点するので、あまりにひどい作品を作ると卒業させてもらえない場合もあります。

 筆者の同級生にも1人か2人卒業させてもらえなかった人がいた気がします。

 学年の人数は180人くらいなので、卒業設計の出来が原因で卒業できない確率はかなり低いですが、、、

 ほとんどの人は、好きな建物を自由に設計できるのは学生時代だけなので、この機会に一生懸命取り組んだ方が後悔が残らなくてよいと思います。

 しかし途中でガス欠になって完成させられなくなるくらいなら、最初から最低限の完成度を目指すのも1つの手です。

 また、建築学科は理系の学科なので、卒業論文が課される学校も多いです。

 筆者が通っていた早稲田大学では、春くらいから研究をはじめ、冬に研究内容をまとめ、執筆し、発表しました。

 執筆期間は1週間ほど。それまではずっと研究をします。どこの学科もそんな感じだと思います。

 これも最低限の研究をするのも、命かけて取り組むのも自由ですが、あまりに適当にやっていると、中間発表やゼミ内発表の際に、教授からあーだこーだ言われます。

 また、卒業論文も明確な採点基準が公表されているのではなく、教授が論文を読んで採点するので、あまりにひどい論文を書くと卒業させてもらえない場合もあります(よっぽどひどい場合なので、あまりありません)。 

 個人的には、研究を行った経験や研究中に身についた知識が、社会に出てから役立つこともあるので、ある程度一生懸命するのがおすすめです。

就職先→忙しいが給料高い(またはロマンがある)ところが多い印象。建築を選んだあなたは勝ち組です。

 建築学科からの就職先は、代表的なものに以下の5つがあります。

  • ゼネコン→給料は高くやりがいがあるが、超絶忙しい印象
  • 設計事務所→ロマン・やりがいがあるが、忙しく給料も特別高くはない印象
  • プラントエンジニアリング→ホワイト企業が多い。高年収の企業も多い。就職が難しい。
  • ハウスメーカー→給料もホワイトさも割と高水準な印象。土日勤務、火水休みのところが多い。小規模な住宅ばかり作るのでやりがいを感じにくい人はいるかも。
  • 公務員→安定しており忙しさも普通程度の印象。やりがいを感じにくい人が多いかも。
  • 不動産・デベロッパー→やりがいがあり、忙しさは普通、高給、入社が難しい印象。

 建築は、全体として専門性もあるし、給料も高く、やりがいもあるものが多いので、建築を志すのは悪い選択ではないと思います。

 (忙しいところが多いのが唯一の難点ですが、ホワイト企業もあります)

 一級建築士が高齢化し、人材不足が叫ばれており、国交省も制度の改正に躍起になっているので、一級建築士を取ることができれば職に困ることは少ないのではないでしょうか。

 仕事としてやることが複雑なので、他の業種と比べてAIに仕事を奪われる可能性も低いです。

 人口減少により新築の需要は減り、今後はリフォームや再開発等が主流になっていきます。(国もリフォームや再開発を進めています)

 その他、大工、構造設計事務所、設備設計事務所、家具メーカー、インフラ業界、建築検査機関、消防士、設備メーカー、建材メーカーなど、いろいろあるので調べてみてね

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